「重陽の節句」と慶寿についてのご紹介

感謝を伝え、長寿を願う秋の膳
まだまだ暑い日々が続きますが、朝晩に少しずつ涼やかな風が吹き始める9月。
古くから長寿を祈念する節句「重陽」と共に、大切なお祖父様・お祖母様の健康を願う「敬老の日」のあるこの季節に、いつもお世話になっている大切な方へ美味しいお料理の贈り物はいかがでしょうか。夏の暑さの疲れを癒し、これから始まる涼やかな日々に向けた豊かな滋養をとっていただく、お料理の数々を京料理の美濃吉よりご紹介いたします。
重陽の節句と敬老の日

もともと日本では昔から、人生の知恵を蓄え社会に貢献してきた高齢者を大切にし、感謝を伝える風習がありました。歴史から敬老の取り組みをひも解くと古くは養老7年、聖徳太子が四天王寺に「悲田院」という救済施設を作り老人や孤児を養っていました。江戸時代になると、歳を重ねることは好ましいものとして捉えられるようになり、儒学に根ざした親孝行が美徳とされてきました。昭和になってこうした敬老精神にあふれた催しは全国的に広がり、日本政府がこれに応えるように、1966年に国民の休日を定めたのが敬老の日です。現代の敬老の日は、おじいさま・おばあさまと共に食卓を囲んだり贈り物をしたりしながら、和やかに過ごす大切な休日となっています。
一方、重陽の節句は9月9日に行われる五節句の一つで、「菊の節句」とも呼ばれます。もともと中国の陰陽思想における、最大の陽数で「九」が重なることから「重陽」と名づけられました。日本にこの考えが入ってきてからは、宮中では菊を愛でながら邪気を払い、長寿を願う行事となっています。この菊は古くから、長寿につながる霊力があると考えた縁起物で、重陽の日には長寿を長い「菊酒」や「菊茶」を飲む風習があったといいます。
現代の敬老の日と伝統的な重陽の節句。起源は異なりますが、「いつまでも健やかに」という願いは同じ。美濃吉では、こうした日本の行事を大切にするとともに、何よりも祝う方と祝われる方の心に寄り添うことを大切に、この季節の特別なお料理をご用意しています。
何が好きだったかな?から始まる贈り物選びを

重陽の節句や敬老の日に贈るお料理を選ぶ際大切なのは、なにより「贈られる方が喜ぶもの」を選ぶこと。
長寿のお祝いの日だからと、縁起のよいものばかりを揃える必要はありません。
例えば鱧が好き、お肉が好き、松茸ご飯を楽しみにしている。そんな、おじいさま・おばあさまの好みを思い浮かべながらお料理を選んでみるのはいかがでしょうか。
「そういえば、おばあちゃんはこれが好きだったな」
店頭に並ぶ料理を眺めながら、そんなことを思い出していただけたら。
美濃吉では、この季節ならではの子持ち鮎や、松茸を使ったお料理、和牛を盛り込んだ御膳など、季節の食材を使ったさまざまな料理を用意しています。
現代では、色のお好みも多様なものになってまいりました。
お肉が大好きな方、あっさりとした和食が好きな方、そんな一人ひとりの「好き」に応えるため。美濃吉でも、食材や味わいを種類豊富に揃え、お喜びいただける一品を選んでいただくことを大切にしています。
美濃吉がお届けする、9月の大切な贈り物のためのお料理
遠方のおじいさま、おばあさまへの贈り物には特別御膳を
重陽の節句や敬老の日のお祝いに適した美濃吉のお料理をご紹介。
遠く離れた地域で暮らす大切なご両親やおじいさま、おばあさまのお祝いにぜひご利用ください。
敬老の日御膳 慶祝長寿

一つ目にご紹介するのは、美濃吉が「敬老の日」のために特別にご用意する御膳。
長寿を願う海老の艶煮や菊花を模したなますなど、縁起を担いだお料理に加えました。また、名残の鱧を使った椀物もご用意しております。鱧は真薯(しんじょ)にすることで、深い旨みを引き出すとともに、ご高齢の方にも安心して召し上がっていただける、骨が口に当たりにくく柔らかな食感といたしました。御膳に詰めた旬の走りの松茸ご飯という、鱧と好相性の「出会いもの」と一緒に季節の味覚をぜひご堪能ください。
※要予約の商品となります。
敬老の日 国産松茸と和牛のすき焼き御膳

お肉が好きな方や、季節感を大切にされる方に贈るのであれば、「松茸と和牛のすき焼き御膳」をおすすめします。国産松茸を使った松茸ご飯をはじめ、和牛のすき焼き、焼き松茸と壬生菜の菊花浸し、子持ち鮎など、秋ならではの味覚を多彩に盛り込んだ特別な御膳です。年齢にとらわれず、お好きなもの、旬の味わいを存分に楽しんでいただきたい。そんな思いを込めて、お祝いの日にふさわしい華やかな料理を取り合わせています。
※要予約の商品となります。
京料理らしく、秋の旬を取り入れつつ見た目も華やかなお料理をご用意
百貨店の店舗でも慶寿にふさわしい美味しいお惣菜・お弁当を取り揃えております。いずれも、秋の初物をはじめとした縁起の良さも季節感も感じられる食材を盛り合わせたものとなっております。大切なご両親やおじいさま、おばあさまのお祝いにぜひご利用ください。
雲丹と鮑の菊花寄せ

重陽の節句のお祝いにもおすすめしたいのが、雲丹と鮑の菊花寄せ。
濃厚な雲丹と、柔らかく炊き上げた鮑に延命長寿の象徴である菊の花、さらに秋の味覚のさつまいもなどを合わせて、美濃吉自慢の出汁を利かせた涼やかなゼリー寄せとしました。長寿の願いを込めつつ、まだ残暑の続く9月にも心地よく召し上がっていただける一品です。
子持ち鮎塩焼き

おじいさま・おばあさまのおかげで家族が増え、今の和やかな家庭があることをともに祝うために。また子どもたちや孫たちが、おじいさま・おばあさまの想いを継ぎ、ますます繁栄していくようにとの願いを込めて、敬老の日には子持ち鮎の塩焼きをご家族皆さんで召し上がってみてはいかがでしょう。鮎は幸先が良いとされる吉兆の魚。特に9月〜10月に名残の旬を迎える子持ち鮎は、おせちにも使われる子孫繁栄の縁起物です。産卵を前に栄養をたっぷりと蓄えた鮎を、1匹ずつ串に刺し、料理人が焼き台で丁寧に焼き上げました。噛むほどにあふれる爽やかな鮎の香りと、ほのかに甘い味の風味、そして卵のプチプチとした食感をお楽しみいただけます。
敬老の日弁当 健祝膳

松茸と青菜の菊花浸しに市松大根や鯛の西京焼きなど調理師が手間暇かけたお料理と、長寿の象徴と言われる鶴や亀をかたどった食材を添えた、敬老の日の食卓にぴったりの一折です。



