京洛四季暦

七草と一月の歳時記について

皆様、幸多い新年を迎えられましたでしょうか。私共も本年を良き年とするため励んでまいります。
今回は一月の歳時記についてブログ担当者が集めた情報をもとにご紹介していきます。
※由来や起源については諸説ありますのでご了承ください

おせち

主に正月三が日に食べる料理をいいます。
「せち」とは晴れの日を表し、「節」は一本の竹の節ような物であることから
冠婚葬祭、年中行事など一年の節目ごとに神に食物を供えるようになりました。
そのため、この「節」の日に用意する料理を「おせち料理」と呼ぶようになりました。
家族がこの一年を無事に幸せに暮らせますようにと、縁起の良い食材に願いが込められています。

おせち料理のいわれ
※一例です、他にも縁起物の食材が多くあります

画像:煮しめ蓮根
  • 栗金団(商売繁盛)
  • 昆布巻き(喜ぶ・巻物・宝物)
  • 数の子(子孫繁栄の縁起物)
  • ごまめ(豊作祈願)
  • 牛蒡(丈夫で働けますように)
  • 蓮根(先が見通せますように)
  • 海老(腰が曲がるまで長生きできますように)
  • 黒豆(まめに暮らせるように)

大福茶

新年の祝儀として飲まれる茶の一種で、大服・王服・皇服とも書きます。
千年余り昔、京都に疫病がはやり、それを鎮めようと空也上人が茶に梅と昆布を入れ振舞ったのが
今に至る由来とされています。

京都では

お正月は多くの家で「お屠蘇(とそ)」を用意しますが、京都では大福茶(上記)も用意します。
これはお屠蘇というものが昔は薬であった為、元日から薬を飲むことは一年中薬を飲まなくてはいけなくなるという理由からお屠蘇を飲まないという人もいるそうです。
また、大福茶は昆布と梅が入りますが、昆布は”よろこぶ”という意味合いもあるほか、
「子生婦(こんぶ)と書いて子孫繁栄を願うなど縁起が良いとされ、
梅は春一番に花を咲かせ実を結ぶ、お茶は緑の葉の色を変えず大地に根ずき験(げん)が良い物とされることから、この三種を合わせてお祝いします。

京都のお雑煮

京都のお雑煮は白味噌に丸餅です。白は神様が好むといわれる白味噌を使います。
餅は伸びることから長寿祈願、丸くするのは円満への願いからです。
頭芋は切らずに丸ごと「人の上に立つ」ように、子芋や大根の輪切りなどを入れ「一年が丸く収まりますように」との願いが込められています。

七草

画像:七草豆腐鍋

芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、はこべら、仏の座、すずしろ(大根)、すずな(かぶ)で春の七草になります。
江戸時代の五節句の一つで春の野に咲く七種の若草を食し、新しい生命力を得ることで無病息災と長寿を願います。
七種の若草を粥に入れて神供とし人も食します。

初釜

茶道の稽古始めに当たる日を指します。
茶人は元旦の朝に初めて汲む若水で釜を開き、一月中頃に客を招いてその年の初めてのお茶を振舞います。
初釜の席の掛け軸は初春にふさわしい語句、和歌など典雅(整い上品なさま)な物を掲げ、
花は床の間の天井近くから床に流れる柳の途中を輪に結んで、そこに椿を添えます。
正月を迎え、明るく華やいだ気持ちで初釜の行事を行います。
初釜は陽の明るい気を受け年の初めを祝うおめでたいものを取り揃えます。

花びら餅

茶道裏千家の初釜の初釜のお菓子として親しまれています。
丸く平らにした餅に袱紗ごぼうと小豆で染めた三角餅、白味噌餡をのせ二つ折りにし包んだものです。

京都の歳時記

十日戎

「日本三大えびす神社」である、大阪の今宮戎神社、兵庫の西宮神社、京都市東山区のゑびす神社を中心に行われる祭礼です。
漁民・商家の福の神として日本各地に祀られている戎(えびす)神。
京都、建仁寺門前のゑびす神社では参詣人は社殿の後ろに周り羽目板を叩いて大声で神様にお参りに来たことを告げる習わしがあります。
戎(えびす)祭には笹に各種の縁起物(宝物)をつけた福笹が売られています。

法界寺 裸踊り

毎年1月14日に京都市伏見区の法界寺で行われる行事です。
江戸時代に始まったもので、五穀豊穣や万民快楽を願って、地元の男衆が地元の薬師如来に勇壮な裸踊りを奉納するものです。

1月おすすめの料理

京都海老芋かにあんかけ

海老芋は京都のお正月には欠かせない縁起物の京野菜です。形や縞模様が海老に似ていることに由来しています。
元々は里芋ですが里芋よりムッチリとした食感と深みのある味を楽しませてくれます。
ホクホクの海老芋にアツアツの蟹の銀餡(あん)をとろりとかけてお召し上がりください。

※こちらのページの内容は2023年1月時点のものです

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