季節の室礼

1月 お正月

ものみな新たに清々しく ~睦月~

一年の始まり、「正月」。最も厳粛で晴れやかな時、自然と身が引き締まります。
正月には、歳神様をお迎えし、旧年の豊作と平穏に感謝し、新年のさらなる豊穣と平安を願います。神様の御神体の鏡餅と共に盛る祝いの品は、勝栗(勝利に通じる)、黒豆(まめであるように)、五万米(子孫繁栄)、コロ柿(修練の後には床上の飾り物にまでなり得る)の四品です。
歳神様にお供えする料理がおせち料理。
供物を分かち頂いたものがお年玉ですが、そこには先祖の神に祈り、豊かな生活を求めて積み重ねた土の匂いがします。

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山本 三千子(やまもと みちこ)

新潟県十日町市生まれ 「室礼三千(しつらいさんぜん)」主宰 南宗瓶華四世、故・田川松雨氏に師事し室礼を学び、室礼三千を設立。 数々のカルチャースクールで講師を務める他、雑誌、新聞、テレビなどで幅広く活躍。

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