正月事始めと十二月の歳時記について
十二月に入り早いところでは降雪も見られ、そろそろ冬本番といった感じになってきました。
今回は十二月の歳時記についてブログ担当者が集めた情報をもとにご紹介していきます。
※由来や起源については諸説ありますのでご了承ください
正月事始め
江戸時代、12月13日は「鬼宿日」という吉日にあたることから、「煤払い」や「松迎え」など
新年を迎える準備を始めるのにふさわしい日として定着しました。
芸事・商家・茶の湯の方など、出入りの人々は鏡餅を持参して祝儀を述べ、贈られた方では鏡餅を雛壇に飾って多幸を祝福します。
正月飾りもこの時期から始め、1月15日まではお正月の華やかな飾りつけでお客様を迎えます。
京都と事始め
京都の事始めでは、煤払いをして正月の支度を始めることから、正月起こしともいったようです。
12月13日から正月の準備を始め、お世話になった方のところへ挨拶に行く風習があります。
祇園などの花街では芸子・舞妓さんたちが芸事の師匠や、なじみのお茶屋にご挨拶に行き、ご祝儀の扇子を受けて精進を誓います。
義士祭り
毎年12月14日に東京都港区の泉岳寺などで行われるお祭りです。
1702年に赤穂の浪士47人が江戸本所松坂町の吉良邸に討ち入り、浅野長矩の仇討ちを果たしました。
翌年2月、大石良雄ら47人は切腹を命じられその後、泉岳寺に葬られました。
これが忠臣蔵として語り継がれ、その法要として義士祭りが執り行われています。
羽子板市
毎年12月17日~19日に東京都台東区の浅草寺で行われる歳の市です。
羽子板の起源は室町時代の正月の厄払い行事で、古くは簡素な物であったが、江戸中期になって豪華な押絵羽子板がつくられるようになり発達しました。
浅草寺境内ではこの期間、羽子板市が開かれ売れると威勢よく手締めが行われます。
柚子湯
12月の冬至の日に、柚子湯に入ると健康に冬をすごせると言われています。
風呂に柚子の実や皮を刻んで浮かせ入浴すると、ひび・あかぎれに良く風邪をひかなくなる等、様々な効能が期待できます。
クリスマス
クリスマスはキリストの降誕祭であり毎年12月25日に行われます。
キリスト教徒の祭りであるが、日本でも年中行事の一つとして飾り付けをしたり、贈り物をして祝うようになりました。
除夜釜
茶道行事一つで、その年の最後の茶を味わいながら一年を締めくくります。
31日の除夜、炉の中の火をまとめ埋火にし釜をかけ除炭で覆い新年にその火種を持ち越します。
ゆかりの道具類で去る年をおしみながら新年を迎えます。
京都の歳時記
鳴滝の大根焚
毎年12月9日・10日に京都市左京区の了徳寺で行われる、浄土真宗の開祖、親鸞聖人の遺徳を偲ぶ行事です。
親鸞聖人が鳴滝の地で阿弥陀仏の教えを説いた際、その教えに心を打たれた村民が御礼に大根を塩炊きにしてもてなした、という故事にちなんでいます。
御身拭式(おみぬぐいしき)
12月15日に京都市東山区の知恩院で行われる行事です。
浄土宗の宗祖、法然上人の祥月命日に合わせて約370年前から始まりました。
一年の無事を感謝し、新年の幸せを祈って上人の坐像を拭い清める行事です。
をけら詣り
毎年12月31日から元旦の朝にかけて京都市東山区の八坂神社で行われる年末の風物詩です。
大晦日の夜に八坂神社に参拝し、をけら火を授かります。
オケラはキク科の多年草であり、乾燥した根っこを燃やすと非常に独特の匂いを発することから邪気を祓うとされています。
「をけら詣り」の風習は京都ならではのものであり伝統的な京の大晦日の楽しみです。
“をけら火”を吉兆縄に点火し、消えないようにくるくると回しながら持ち帰り、神前に灯明します。
正月の雑煮を炊くときの火種として使い、一年間の無病息災を願います。
12月おすすめの料理
ふぐのから揚げ
カラッと揚げた「ふぐ」の旨みは絶品。淡白で上品な味わいに、ほんのり生姜の風味が広がります。
薬味に茗荷や酢橘、レモンを添えると更に味が引き立ちます。ちょっと贅沢な、から揚げをお楽しみください。
広島牡蠣の山椒煮
ミネラル類を多く含んだ「牡蠣」は海のミルクと呼ばれタンパク質やカルシウムを多く含み滋養もたっぷり。吟味された素材を調理師が丁寧に炊き上げ、ぷりぷりとした牡蠣の旨みをジュワーと引き出しています。
※こちらのページの内容は2024年11月時点のものです